【4本目 鐺返】

《意義》


  帯刀姿で立つ吾が後ろから不意に両手にて抱きつき自由を奪わんとする敵に対し、逆手にて抜刀し、敵の腹部を突き、続いてその頭を斬る。


《動作》


    右足を一歩前に踏み出すと同時に、上半身を急速に力強く前屈し、その動作に乗じて右手にて逆手に柄を握って斜め下に刀を引き抜き、その刀身を自分の左脇腹に副えて後ろの敵の腹部に刺突する。
(後ろの敵を腋の下のわずかな空隙を通して見て突く事)

  更にその余勢を利用して左廻りに振り返りつつ上段に振りかぶり即座に逆手にて頭を斬り(この時右足を一歩踏み出す)、

次に、右足を一歩退きながら再び大上段に刀を振りかぶりつつ逆手の右手を尋常に持ち替え、右足を一歩踏み出して頭を斬る。
    残心、納刀。



【動画編】

    鐺返(MP4形式の動画です。)




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